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2017年12月 6日 (水)

ハイレゾを44.1kHzにダウンコンバートしてみる。

TASCAMのHi-Reseditorで、ハイレゾをCD音質に変換したものを作成。
その上で音響分析をしてみた。
それで……波形分析で驚きの結果がえられた!

Iron Maiden のcaught somewhere in time の製品版CDが上で、ハイレゾが下。
Cd441


これはハイレゾを44.1kHzに変換した波形との比較だ。

96to441


一目でわかるが、波形の目視でさえどちらがどちらと見分けることが出来ず、音質も差が分かるレベルではない。


次に、ハイレゾの中でも波形がギチギチに詰め込まれているEarth Wind &fire のfantasyをハイレゾから44.1kHzに変換してみる。
Fantasycomp

こちらはグラフを対数にしたりすると差が視覚的に差が分かる、と言う程度だが違いが物理的に存在することが見て取れる。
だが、聴感上どうかというとハイレゾとダウンコンバートの間に優位な差は認められなかった。楽器が多く重なったとき入りきれなかった小さな片隅のパートが途切れ途切れになっているなど、元曲を相当に聞き込んでいないと頭が認識しなくて、そのせいで聞こえない事が多い、というレベルの差だった。


こうしてみると80年代の製品盤CDからは、音量や波形の大きさは正しく進化しており、明確に解像度があがっているが、ハイレゾの製品でCDにすっぽり収まるマスタリングをしてしまっているものも多く存在し、44.1kHzと波形レベルで同じ音がするから恐ろしい。詐欺だ。
一方でハイレゾを買ってダウンサンプリングすると、過去のマスターで収録されたCDよりも情報量が確実に多い。
これは、今後段階的に何度も同じ曲を買わせる作戦な気がしてしかたがない。
買う側の防衛戦略としては、波形を目視で確認して聴感ではなく、詐欺レゾを切り捨てるということをしていきたい。

と言うわけで、ハイレゾについては、波形を目で見てからじゃないと買うようなものではないことが分かってきた。

ライターやオーディオマニアの話は、聞こえない超音波を強固にイメージすることで生じる「連続聴効果」や、「多義的知覚」にちかい補完をしてしまうため参考にはならない。
聴覚は入力に対して脳が補完するので、ブラインドテストは医学的な視点で十分に科学的ではないと思っている。
ブラインドにしたところで、波形が似通ってしまえば脳が両方を同じ音に補完してしまう。


波形を見せもしない売り方については非難したい。

とは言え、ハイレゾ化を期にCD時代のインチキマスターをCDの器を活かしたマスタリングに作り直されたソースが増えているとも言えるので、その部分だけは歓迎だが、そこに合理的でない値段がついていることに頸を傾げざるをえない。

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